こんにちは。
今日は、3月1日にプレビューになったAzure BackupのInstant file recoveryという機能を試してみます。
この機能は、Azure VMのバックアップデータを取り出す機能となっています。
通常は、Azure Backupからリストアする際はVMを削除して、リストアする手順となります。
このInstant file recoveryでは、仮想マシンはいらないんだけど、中のあのファイルだけ欲しいんだよ!という要望にお応えできる機能です!
この機能欲しかったんですよねー!
ということで、早速試してみます。
1、VMを作成して、Cドライブにファイルを作成しておきます。
2、Azure Backupを今すぐ実行します。
3、バックアップが完了したので、「ファイルの回復」を行います。
4、「ファイルの回復(プレビュー)」を開くと、各ステップの説明が表示されます。
ステップ1 : いつの時点のバックアップデータから復元するのか指定します。
ステップ2 : リストアのためのスクリプトをダウンロード
ステップ3 : リストア後にスクリプトでの接続を解除して終了
まずは、先ほどバックアップした日時を指定します。
5、ステップ2のスクリプトのダウンロードをします。
「Download Executable」をクリックすると、下図の表示になります。
6、ダウンロードしたファイルはEXEファイルです。
実行します。
※注意
これは、Azure上のVMで実行しなくてはいけません。
Azureストレージ内のVHDをiSCSIで接続するようです。
そのためローカルのPCで実行してもエラーになります。
実行するとPowerShellが起動します。
バックアップされたVHDがFドライブとして接続されましたとの旨が記載されています。
この画面は、「Q」 または 「q」を押して閉じます。
エクスプローラーを開くとFドライブが表示されています。
OSドライブのみのVMをバックアップしたので、Cドライブの中身が表示されます。
事前に作成した「MyData」フォルダもあります。
もちろんフォルダの中にファイルもあります。
あとは、このファイルを好きなところにコピーすればリストア完了です!
7、リストアが完了したので、接続を解除します。
Azureポータルに戻ってステップ3 「Unmount Disks」 をクリックします。
クリックすると
すぐに完了しますが、VMからディスクの解除がされるのは2~3分ほどかかりました。
リストア方法は以上です。
▼制限事項
ステップが書いてある画面の下に制限事項が記載されていました。
- ファイルのコピー先となるマシンでこのスクリプトを実行します
これはAzure VM上で実行と意味だと思います。
ローカルPCではエラーになりました。
- 10GBを超える大きさのファイルを復元するには、VM全体を別の場所に復元する、またはPowerShellを使ってディスクを復元する
10GB以上のファイルは、この方法でリストアできないようです。
VMの復元から取り出す必要があるみたいですね。
「VM全体を別の場所に復元する」をクリックすると、リストア画面に遷移します。
「PowerShellを使ってディスクを復元する」をクリックすると、下記URLに遷移します。
Back up and recover Azure VMs with PowerShell - Azure BackupDescribes how to back up and recover Azure VMs using Azure Backup with PowerShell
- データ転送速度:最大1GB/時間
転送速度の制限もあるのですね。
▼まとめ
Azure VMのバックアップだとファイルベースのリストアができず、少し不便ななところがありました。
制限はありますが、ちょっとしたファイルのリストアであれば、十分に利用できます。
まだプレビュー機能ではありますので、今後どのように変わっていくのか楽しみです。
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